ノートPCのグラボは、デスクトップのどれくらい? RTX 4060 Laptopなど全部を比較
ゲーミングノートの仕様に「RTX 4090」と書いてあっても、デスクトップのRTX 4090と同じ性能ではありません。一方で、RTX 4060のようにデスクトップに近い型番もあります。どれくらい違うのかを、デスクトップとノートの両方にあるグラボをすべて並べて比べます。
結論
ノートのグラボは、上位の型番ほどデスクトップとの差が大きい
入門から中くらいの型番はデスクトップに近く、上位の型番ほど大きく下回ります。ゲームの推奨と比べるときは、型番のまま比べずに、下の早見表で「デスクトップでいうと何か」に置きかえてください。
今の世代で比べると
RTX 50と40のシリーズを、横棒で並べました。濃い棒がデスクトップ、薄い棒がノート(Laptop)です。数字は当サイトの性能の目安で、RTX 3060を100としています。
入門の型番では棒の長さがあまり変わらず、上位の型番ほど差が開きます。RTX 4090 LaptopはデスクトップのRTX 5070、RTX 5080 LaptopはデスクトップのRTX 4070 SUPER、RTX 4060 LaptopはデスクトップのRTX 4060くらいです。
上位ほど差が開く理由
同じチップのグラボなら、速さは使える電力で大きく変わります。ノート向けとデスクトップ向けは、型番が同じでもチップの大きさや数が違うことがありますが、差をいちばん広げているのは電力です。デスクトップのRTX 4090は450W、RTX 5090は575Wまで電力を使います。ノートのRTX 5090 Laptopは、ノートのメーカーが95〜150Wの範囲で決め、CPUから電力を融通する機能を合わせても175Wほどです。上位の型番ほど、デスクトップとノートで使える電力の差が大きくなります。
一方、デスクトップのRTX 4060は115Wで動く省電力なグラボです。ノートでも近い電力で動かせる機種があるため、型番が同じなら性能もデスクトップに近くなります。
ノートのグラボは、デスクトップでいうと何?
ゲーミングノートの仕様表にあるグラボを、性能がいちばん近いデスクトップのグラボに置きかえた早見表です。遊びたいゲームの推奨と比べるときに使ってください。アルファベットは、グラボの性能をE(低い)からS(高い)に分けた性能ランクです。
| ノートのグラボ | 性能の目安 | 同じ型番のデスクトップ | デスクトップでいうと |
|---|---|---|---|
| RTX 5090 Laptop | A 249 | S 450 | RTX 4070 Ti |
| RTX 4090 Laptop | A 223 | S 370 | RTX 5070 |
| RTX 5080 Laptop | A 220 | S 315 | RTX 4070 SUPER |
| RTX 4080 Laptop | A 195 | S 290 | RTX 3080(12GB) |
| RTX 5070 Ti Laptop | B 176 | S 280 | RTX 5060 Ti(8GB) |
| RTX 5070 Laptop | B 143 | A 225 | RTX 5060 |
| RTX 3080 Ti Laptop | C 137 | A 205 | RTX 4060 Ti(8GB) |
| RTX 4070 Laptop | C 130 | A 190 | RTX 3060 Ti |
| RTX 5060 Laptop | C 127 | B 145 | RTX 2080 |
| RTX 3080 Laptop(16GB) | C 122 | A 190 | RTX 2070 SUPER |
| RTX 3080 Laptop(8GB) | C 122 | — | RTX 2070 SUPER |
| RTX 2080 SUPER Laptop | C 120 | C 135 | RTX 2070 SUPER |
| RTX 3070 Ti Laptop | C 118 | B 160 | RTX 4060 |
| RTX 2080 Laptop | C 115 | C 128 | RTX 4060 |
| RTX 4060 Laptop | C 114 | C 118 | RTX 4060 |
| RTX 3070 Laptop | C 110 | B 150 | RTX 2070 |
| RTX 2070 SUPER Laptop | D 97 | C 120 | RTX 3060(12GB) |
| RTX 5050 Laptop | D 97 | — | RTX 3060(12GB) |
| RTX 3060 Laptop | D 95 | D 100 | GTX 1080 Ti |
| RTX 2070 Laptop | D 91 | C 108 | RTX 2060(6GB) |
| RTX 4050 Laptop | D 91 | — | RTX 2060(6GB) |
| RTX 2060 Laptop | D 74 | D 90 | GTX 1080 |
| GTX 1080 Laptop | D 71 | D 73 | GTX 1070 Ti |
| RTX 3050 Ti Laptop | E 61 | — | GTX 1070 |
| GTX 1660 Ti Laptop | E 59 | E 64 | GTX 1660 |
| GTX 1070 Laptop | E 57 | E 62 | GTX 1660 |
| RTX 3050 Laptop(4GB) | E 54 | D 72 | RTX 3050(6GB) |
| RTX 3050 Laptop(6GB) | E 54 | — | RTX 3050(6GB) |
| GTX 1660 Laptop | E 47 | E 59 | GTX 1650 SUPER |
| GTX 1650 Ti Laptop | E 39 | — | GTX 1060(3GB) |
| GTX 1060 Laptop | E 38 | E 44 | GTX 1650 |
| GTX 1650 Laptop | E 37 | E 37 | GTX 1650 |
| GTX 1050 Ti Laptop | E 26 | E 27 | GTX 1050 Ti |
| GTX 1050 Laptop | E 18 | E 19 | GTX 1050(2GB) |
ノートの値は、Notebookcheck が集めた、実際に売られたノートでの 3DMark(Time Spy Graphics)の中央値をもとにしています(RTX 4060 Laptop は56件、RTX 4090 Laptop は43件の測定)。同じ世代のデスクトップで「3DMark の値」と「性能の目安」の関係を求め、そこへ当てはめました。作り方は判定の仕組みにあります。
同じ型番でも、機種で速さが変わる
表の値は、多くの機種をまとめた中央値です。同じ「RTX 4090 Laptop」でも、80Wで動かす薄い機種と、150Wに電力の融通を足して動かす厚い機種では、ゲームの動きが変わります。仕様表に「最大グラフィックスパワー」や「TGP」としてワット数が書いてあれば、同じグラボの機種どうしはその数字で比べられます。
もう1つ効くのが、画面へのつなぎ方です。多くのノートは、グラボで描いた絵をCPUの内蔵グラフィックスを通して画面に出します。「MUXスイッチ」や「Advanced Optimus」がある機種は、グラボから画面へ直接出せるので、そのぶんfpsが上がることがあります。
VRAMの量が違うグラボもある
11種類は、VRAMの量もデスクトップと違います。RTX 4070は、デスクトップが12GBで、ノートは8GBです。グラボの性能が足りていても、VRAMを多く使うゲームでは、ここで推奨に届かないことがあります。
| グラボ | デスクトップ | ノート |
|---|---|---|
| RTX 5090 | 32GB | 24GB |
| RTX 4090 | 24GB | 16GB |
| RTX 4080 | 16GB | 12GB |
| RTX 5070 Ti | 16GB | 12GB |
| RTX 5070 | 12GB | 8GB |
| RTX 3080 Ti | 12GB | 16GB |
| RTX 4070 | 12GB | 8GB |
| RTX 3080(10GB) | 10GB | 16GB |
| RTX 3060(12GB) | 12GB | 6GB |
| RTX 3050(8GB) | 8GB | 4GB |
| GTX 1050(2GB) | 2GB | 4GB |
ノートとデスクトップで迷ったら
同じ予算なら、ゲームの動きはデスクトップのほうが上です。特に上位の性能がほしいなら、上で見たとおり、ノートでは出せない性能があります。あとからグラボだけ替えられるのもデスクトップで、ノートのグラボは基板に付いていて替えられません。
それでもノートを選ぶ理由になるのは、置き場所と持ち運びです。ノートにするなら、早見表で「デスクトップでいうと」が遊びたいゲームの推奨より1ランク上(S〜Eのランクで1つ上)になる機種を選ぶと、電力を抑えた機種に当たっても推奨を割りにくくなります。
ゲーミングノートを買う前に確かめること
- グラボを早見表で「デスクトップでいうと」に置きかえ、遊びたいゲームの推奨と比べた
- 最大グラフィックスパワー(TGP)のワット数を見た
- MUXスイッチか Advanced Optimus があるか見た
- VRAMの量を仕様表で見た
よくある質問
自分のノートのグラボの名前は、どこで分かりますか?
タスクマネージャーの「パフォーマンス」で分かります。名前の最後に「Laptop GPU」と付いていれば、ノート向けです。手順は自分のPCのグラボとCPUを調べる方法にあります。
ノートのグラボは、あとから交換できますか?
ほとんどのノートは交換できません。買うときのグラボで使い続けることになります。
電源アダプターを外すと、遅くなりますか?
多くのゲーミングノートは、バッテリーで動いているあいだ、グラボの電力を大きく絞ります。ゲームは電源アダプターにつないで遊んでください。
3DMark の値で比べて、ゲームの速さが分かりますか?
3DMark はゲームではなく、グラボの性能を測るための試験です。ゲームごとの得意・不得意までは表せません。当サイトは、デスクトップでゲームの実測と突き合わせた「性能の目安」に換算して使っています。
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