推奨スペックの見方。「最低」と「推奨」の違いと、人気300本の推奨に多いグラボ
ゲームの必要スペックには、たいてい「最低」と「推奨」の2つが書いてあります。それぞれの意味と読み方を、当サイトで判定できるゲームのうち人気の上位300本の記載を数えた結果と合わせて説明します。
結論
自分のPCと比べるのは「推奨」のほう。グラボだけでなく、VRAM・CPU・メモリも見る
最低スペックは、ゲームが起動して遊べる下限です。いちばん低い画質が前提のことが多く、満たしていても動きはかくつくことがあります。推奨スペックは、ゲーム会社が決めた画質で遊ぶための目安です。どの画質で何fpsを想定しているかはゲームごとに違うので、書いてあれば先にそこを読みます。
人気300本の推奨に多いグラボ
当サイトで判定できるゲームを人気の順に並べ、上から300本の必要スペックを数えました(2026年10月23日時点)。推奨にグラボが書いてあるのは259本です。「GTX 1060 または RX 580」のように2つ並んでいるときは、両方を数えています。
いちばん多い3つは、GTX 1060が2016年、RTX 2060が2019年、RTX 3060が2021年に出たグラボです。推奨には、ゲームが出た時点で何年も前のグラボが書かれるのがふつうです。発売年の分かるゲームで数えると、推奨のグラボは、2016年に出たゲームでは真ん中で3年前、2025年に出たゲームでは6年前に発売されたものでした。
そのグラボで、推奨に何本届く?
よく使われているグラボで、上の259本の推奨に届くゲームを数えました。見たのはグラボの性能とVRAMの量だけで、CPUとメモリは入れていません。
RTX 3060なら210本、RTX 4060なら226本に届きます。RTX 4070では259本で、全部に届きます。ノートのRTX 4060 Laptopは225本で、デスクトップのRTX 4060とほぼ同じです。ノートとデスクトップの差は上位の型番ほど大きくなります(ノートPCのグラボは、デスクトップのどれくらい?)。
性能ランク表で、推奨に書かれたグラボ以上の性能があるか、推奨にVRAMの量が書いてあればそれ以上あるかを見ています。性能ランク表の作り方は判定の仕組みにあります。
推奨のメモリは16GBがいちばん多い
推奨にメモリが書いてある258本を数えると、16GBが137本、8GBが83本、32GBが14本でした。最低では8GBがいちばん多く、155本です。
16GBあれば、258本のうち243本の推奨に届きます。32GBを推奨にしているゲームは、まだ14本です。
例:モンスターハンターワイルズの最低と推奨
カプコンは、最低と推奨のそれぞれに、どんな画質と解像度を想定しているかを書いています。グラボとCPUは原文のままです。
| 最低 | 推奨 | |
|---|---|---|
| 想定 | グラフィック「最低」・1080p(720pから引き伸ばし)・30fps | グラフィック「中」・1080p・60fps(フレーム生成を使う) |
| グラボ | NVIDIA® GeForce® GTX 1660(VRAM 6GB) or AMD Radeon™ RX 5500 XT(VRAM 8GB) | NVIDIA® GeForce® RTX 2060 Super(VRAM 8GB) or AMD Radeon™ RX 6600(VRAM 8GB) |
| CPU | Intel® Core™ i5-10400 or Intel® Core™ i3-12100 or AMD Ryzen™ 5 3600 | Intel® Core™ i5-10400 or Intel® Core™ i3-12100 or AMD Ryzen™ 5 3600 |
| メモリ | 16GB | 16GB |
表の「想定」のとおり、最低は描く解像度を下げて作り直す前提で、推奨の60fpsもフレーム生成を使った数字です。フレーム生成は、描いた2枚の絵から間の絵を作って差し込む機能で、画面のfpsは上がりますが、操作への反応は、実際に描いている枚数のぶんのままです。詳しくはモンスターハンターワイルズの推奨スペックのページにあります。
「AまたはB」は、どちらか1つあればよい
必要スペックには「GTX 1660 または RX 5500 XT」のように、メーカーの違う部品が並んでいることがよくあります。両方が要るのではなく、どちらか1つあればよいという意味です。
並んだ部品の性能は、ぴったり同じではありません。性能の目安(RTX 3060を100とした値)では、GTX 1660が59、RX 5500 XT(8GB)が55です。どちらでもよいのなら、低いほうに届けば足ります。そのため当サイトは、並んだ部品のうち性能ランクの低いほうを基準にして判定します。
グラボのほかに見るところ
判定は、グラボ・VRAM・CPU・メモリの4つを別々に推奨と比べ、いちばん届いていないものを結果にします。人気300本の推奨で、それぞれがどう書かれているかをまとめました。
| 項目 | 人気300本の推奨 | 判定での扱い |
|---|---|---|
| VRAM | 121本が量を書いている(259本のうち) | 使う |
| CPU | 「Core i5」のように世代を書かないものが26本 | Coreは第6世代、Ryzenは1000番台として見る |
| メモリ | 16GBが137本でいちばん多い | 使う |
| 空き容量 | 真ん中は30GB。100GB以上が37本 | 使わない |
VRAMは、グラボの性能が足りていても、量が足りなければ推奨に届きません。モンスターハンターワイルズの推奨は8GBなので、性能が近くても6GBのGTX 1660 SUPERは届きません。量が書いていないゲームは、グラボの性能だけで判定します。空き容量は判定に入れていないので、各ゲームのページの原文で確かめてください。
推奨が書いていないゲームもある
人気300本のうち41本は、推奨の記載がありません。判定できる約4,700本全体では約1,300本です。その場合は最低だけで判定し、「推奨の記載なし」と出します。
推奨に届かないPCで遊ぶには
推奨に少し届かないくらいなら、設定で軽くできます。効くのは、画質の設定を「中」や「低」に下げることと、DLSSやFSR、XeSSのようなアップスケーリングを使うことです。アップスケーリングは、低い解像度で描いた絵から、高い解像度の絵を作り直す機能です。単純に引き伸ばすより見た目が崩れにくく、グラボの負担を大きく減らせます。
最低にも届かないときは、設定を下げても足りないことがあります。ゲームによっては起動しません。
推奨を満たしても、動作が重いことはある
推奨が前提にしている画質とfpsは、書いてあるものでは多くが1080p・60fpsです(fps を日本語で書いている141本のうち133本が60fps)。WQHDや4K、144fpsで遊ぶなら、推奨より上の構成が要ります。発売後のアップデートで重くなるゲームもあります。
判定では、推奨を満たしたゲームに「余裕あり」か「推奨ちょうど」を添えています。「余裕あり」は、次の4つをすべて満たすときです。
- グラボが、性能ランク表で推奨より1ランク上(動作が推奨より重いという評判のゲームは2ランク上、ノートPCはさらに1ランク上)
- CPUが、推奨より15%上
- メモリが16GB以上
- VRAMが推奨以上
「余裕あり」も目安で、どのゲームでも高い画質で滑らかに動くという意味ではありません。
よくある質問
最低スペックを満たしていれば、遊べますか?
起動して動く下限なので、遊べはします。ただ、低い画質や30fpsくらいが前提のこともあります。
「Core i5」とだけ書いてあるときは、どの世代ですか?
ゲーム会社が世代を書いていないので、決まった答えはありません。当サイトは古めに見て、第6世代(2015年に出たCore i5-6400など)として判定します。Ryzen 5とだけ書いてあれば、1000番台(2017年)として見ます。
推奨スペックは、どこに書いてありますか?
Steamで売られているゲームは、ストアのページの下のほう「システム要件」にあります。ほかは、ゲームの公式サイトです。当サイトの各ゲームのページにも、原文をのせています。
ノートPCでも、同じ見方でよいですか?
名前に「Laptop」と付くグラボは、上位の型番ほど、同じ型番のデスクトップより遅くなります。推奨と比べる前に、デスクトップでいうと何にあたるかに置きかえます(ノートPCのグラボは、デスクトップのどれくらい?)。
あなたのPCで確かめる
遊びたいゲームとPCを選ぶと、公式の最低・推奨と照らし合わせて、◎△×で判定します。